【制作ディレクターに聞く】採用サイト・採用ページをつくるときの大事なポイント

制作・技術

人材採用は、会社の成長のために重要な施策です。しかし、「求人サイトに載せても応募する人が少ない」「ミスマッチの応募が多い」「採用してもすぐ退職してしまう」などの悩みをよく聞きます。

一方、自社の採用ページで順調に人材獲得を果たしている会社もあります。この違いは何なのか。ネットでの人材獲得の成功ポイントについて、採用関連のサイト制作を数多く手掛けている、株式会社プラソルの制作ディレクター、大井さんにインタビューしました。
成果を上げる採用サイト・採用ページをつくりたい方は参考にしてくださいね。

求人サイトより、自社サイトで人材募集する方が有利な点

Webのどのような仕事をしていますか?

仕事の6割ほどは採用関連のサイト制作です。人材確保が喫緊の課題となっている、物流業界の仕事が多いので、そうなりますね。

求人サイトもありますが、なぜ自社サイトで人材募集されるのでしょう?

その理由はまずコスト面です。求人サイトを利用すると、掲載費用がかかりますが、自社サイトなら要りませんし、応募が来たり、採用が決まったりしても費用はかかりません。
もうひとつの理由は、応募のミスマッチです。求人サイトは気軽に応募できるため、求めていない方からの応募も多く、対応する社内の手間がかかります。

制作面で、自社サイトが有利な点はありますか?

求人サイトはレイアウトや掲載内容が決まっているので、会社の個性を出しにくい。自社サイトなら制限がないので、自由に会社らしさを表現できます。
例えば、柔らかい会社の雰囲気を表現したいのなら、社員インタビューで真面目な人だけでなく、ユニークな人も登場させて伝えることができます。

採用サイト・採用ページで成果を出すために大事なこと

採用サイトや採用ページの制作の流れを教えてください。

お客様から話を聞いて、どんな人材を求めているのか、ターゲットを明確にします。求めている人材に応じて、構成や掲載情報を決めて、何をどこに配置するのか設計図(ワイヤーフレーム)をつくります。文章や画像など素材を準備し、デザイン、コーディングを行い、完成したら公開します。
お客様の考えとズレないように、要望を聞いたり参考サイトを出してもらったりしますし、様々なプロセスでチェックも受けます。

人材獲得のために大事なことは?

一番大事なのは、どういう人を求めているのか、はっきりさせることです。新卒や第二新卒と言われるような若い方なのか、即戦力としてキャリアのある人なのか。年代や人柄、スキルなど、求める人材によって、伝える情報が変わります。例えば、転職先を探している人なら、転職理由は何かを考え、関心をもたれる情報を載せるようにします。

採用サイトをつくるとき、注意すべきことはありますか?

先ほど、求めている人をはっきりさせることが大事と言いましたが、その人に応募してもらうために、会社のイメージをごまかすことはやめた方がいいでしょう。

例えば、ふんわりした雰囲気のアットホームな会社なのに、洗練されたおしゃれなデザインのサイトにする、ということです。
「あのサイトのイメージが好きだから」と憧れているデザインを参考にすると、現実と乖離してしまう。サイトのスタイリッシュなイメージに好感をもった人が応募して入社すると、サイトとのギャップに戸惑って早期退職されかねません。

おおらかな会社なら柔らかなサイト、ユニークな会社なら面白味のあるサイトなど、会社のイメージを伝えるようなWebデザインにするべきです。
採用した人がすぐに離職すると、双方にストレスがかかり、時間も無駄になる。いいことはありませんから、会社の実像とサイトの印象を大きくずらさないように気を付けた方がいいですね。

Web会社プラソルの採用ページはちょっと珍しい?

現在、自社の採用ページを制作中だそうですが、どんなページなのか教えてください。

独立したランディングページ(LP)でつくっています。人材採用に特化した単体のページになるので、Webサイトから飛べるようにします。自社サイト内に採用ページを入れるのが一般的ですから、LPでつくるのは珍しいかもしれませんね。

採用ページをLPにした理由は?

弊社は採用活動のタイミングが不規則で、常に募集しているわけではなく、採用人数も多くありません。そのため、常時サイトに置かず、必要なときだけ目立たせることができるLPが都合いいんです。

採用活動を始めるときは、Web広告をかけたり、サイトにバナーを置いたりして、募集していることをアピールします。LPは構成やデザイン感などを変えやすく、効果を検証しながら、いろいろ変更できるのもいいですね。

採用LPの構成は?

プラソルの仕事の仕方、目指しているものを先に読んでもらい、共感していただける方に響くような構成にしています。

このLPを見る人は、Web業界で働いている人を想定しています。こういう人からよく聞くのが、「Webサイトを制作して終わり」ということへの不満です。完成後は関わらないので、サイトの反応を知ることはできない。そういうところに、モヤモヤした気持ちをもっている人が多いようなんです。

プラソルは、サイトをつくって終わりではなく、公開後のWeb運用で成果をつくることを重視しています。「そのモヤモヤ、プラソルで解消できますよ」ということをフックに関心をもってもらい、社員が思っているプラソルのいいところを伝えて、会社や業務内容を知ってもらいます。そして、福利厚生などの魅力も出して、問い合わせフォームから連絡してもらいます。

ちょっと珍しいと思いますが、社長のメッセージを問い合わせフォームの後に載せています。途中で離脱する人は、社長の思いは読まないでしょう。問い合わせをする人は、会社のことをもっと知りたくて、社長の言葉を最後まで読むと思うので、こうしました。

ご自身も転職で入社されたそうですね。どんな点を気に入って会社を選ばれたのですか?

前職もWebディレクターでしたが、大きな会社で完全分業制みたいな形でした。僕は手を動かす仕事など、できるだけいろんなことをしたかったんです。プラソルなら叶いそうだと思いました。それと、社内の雰囲気が良さそうで、社長との距離も近くて、いい印象をもったので応募しました。

入社して、仕事の範囲は広がりましたか?

基本は制作ディレクターの仕事をしていますが、社内ミーティングのファシリテーターをしたり、イベントがあるときは全員が持ち回りで幹事をしてイベント企画を考えたりもします。今は会社の採用担当になっています。

それと、コーディングで手を動かしています。入社後、様々なサイトの裏側をのぞいて、レイアウトやボタンなどがどんなコードで書かれているのかを見て独学しました。
以前もHTMLやCSSを少し触ってはいましたが、サイトやページを丸々つくったことはありませんでした。いろんなことを楽しくやらせてもらっています。

コーディングはWebデザインに影響を与えるものです。お客様からデザインの要望はあっても、コーディングについてはありません。コーディングにもっと興味がもてると、Webサイトへの見方が深くなると思います。

次回の記事『【制作ディレクターに聞く】成果につながるWebデザインにするために必要なこと』では、デザイン効果を高めるコーディングについても話を聞いています。こちらもぜひお読みください。

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