見慣れているWeb関連の用語の意味を、なんとなくわかる程度で済ませていませんか? 特に似ている言葉は要注意です。そこで今回は、混同しやすいWeb関連の基本用語を取り上げ、説明しながら違いを明確にします。正しく理解しているかチェックしてみてください。
なぜ、Webサイトとホームぺージは同じ意味?
まず、Webサイトとホームぺージという言葉から見てみましょう。両方ともWebページの集まりのことです。同じ意味の言葉が2つあると、どちらを使えばいいのか迷いますね。なぜ、このようなことになったのでしょう。
英語圏では、ホームぺージはトップページを意味します。日本では、ホームぺージの範囲が広がり、Webページすべてを指すようになり、Webサイトと同じ意味になってしまったのです。
どちらの言葉を使っても問題はありません。誰に伝えるかによって使い分けるのがいいでしょう。
※参考記事:NHK放送文化研究所サイト『「ホームページ」「ウェブサイト」』
Webサイト関連の用語も確認しておきましょう。
- コーポレートサイト
企業が自社を知ってもらうために公開するサイト。企業情報などを掲載するほか、商品・サービスをPRし、営業窓口の役割をもたせることもあります。 - リクルートサイト
人材獲得を目的とする採用サイトのこと。求職者が知りたい情報を発信します。 - ECサイト
商品販売を行うサイトです。ECはElectronic Commerce(電子商取引)の略。 - ランディングページ(LP)
特定の商品・サービスの情報をまとめたサイト。1ページで構成され、資料請求や申し込みなどの目的まで離脱されにくいというメリットがあります。なお、ユーザーが最初に訪れたページという意味で使われることもあります。 - オウンドメディア
企業が保有・運営する情報メディアの総称。一般的には、企業の公式サイトやブログ、SNSの公式アカウントなどを指します。広義では、パンフレットやカタログ、広報誌など紙媒体も含みます。
ちょっと紛らわしいWeb関連の基本用語を解説
サーバーとデータベース
- サーバーは、データを提供する役割を担うもの。例えばWebサーバーは、Webサイトの情報を保管・配信するサーバーで、ユーザーのリクエストにより情報を端末に提供します。ほかにも、ネットワーク上でデータを保管・共有・バックアップできるファイルサーバー、電子メールの送受信を行うメールサーバーなどがあります。
- データベースとは、データを効率的に保管・管理するシステムのこと。顧客情報、商品情報、在庫情報など、大量のデータを検索・更新・管理することが可能になります。
URLとドメイン
- URLは、“ホームページアドレス”とも呼ばれ、インターネット上のWebサイトやファイルの位置を示します。Uniform Resource Locatorの略。
ちなみにIPアドレスは、コンピューターが認識するネット上の住所で、数字のみで表されます。 - ドメインとは、URLの一部です。例えば、プラソルのURLは「https://plasol.co.jp」。ドメインは「plasol.co.jp」の部分です。
なお、右端のドメイン(例では「co.jp」)は様々な種類があります。取得条件のない「.com」「.net」「.org」などのほか、日本の法人が取得できる「.co.jp」や政府機関が取得できる「.go.jp」など特定の組織のみで使えるドメインもあります。
HTMLとCSS
- HTMLは、Webページの構造や内容を指定する言語で、文書の構造を作ります。
- CSSは、色やフォント、文字の大きさ、レイアウトなど、デザインやスタイルを指定する言語で、見た目を整えます。
CMSとWordPress(ワードプレス)
- CMSとは、Webページや記事を管理できるシステム。専門知識や制作スキルがなくてもページの追加・更新ができます。Contents Management Systemの略。
- WordPressは、世界で最も使われているCMS。無料で使え、デザインテンプレートや追加機能が豊富です。
似ているけど違う、Webマーケティング関連の用語を解説
SEOとMEO
- SEOは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略。検索エンジンの検索結果で上位表示されるための施策です。
- MEOは、Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)の略。Googleマップなど地図検索エンジンで上位表示されるための施策で、実店舗をもつビジネス向けです。
検索クエリと検索キーワード
- 検索クエリとは、Googleなどで検索するときに入力した語句のこと。クエリ(query)は英語で、質問、照会、問い合わせ、疑問などを意味します。
- 検索キーワードは、広告運用者やマーケティング担当者などが、Web広告運用時に設定する語句のこと。検索クエリと同じ意味で使われることもありますが、Web広告を進める際は、分けて使う必要があります。
コンバージョンとキーイベント
- コンバージョン(CV)とは、Webサイトの成果のこと。ユーザーが目的の行動を起こすこと(例えば「申し込み」「資料請求」「商品購入」など)によって測定されます。
- キーイベントは、コンバージョンと同じ意味で、解析ツール「Googleアナリティクス」での名称です。Google広告のコンバージョンと区別するために、2024年3月下旬から使われ始めました。
KGI とKPI
- KGIは、Key Goal Indicatorの略。重要目標達成指標と呼ばれ、最終目標が達成されているかを測る指標です。
- KPIは、Key Performance Indicatorの略。重要業績評価指標と呼ばれ、最終目標達成までのプロセスの進捗度を評価する指標です。
まずKGIを設定し、その目標を達成するために必要なプロセスとしてKPIを設定します。
例えば、Webマーケティングでは下記のようになります。
アクセシビリティとユーザビリティ
- アクセシビリティとは、環境・年齢・身体能力に関わらず、すべての人がWebサイトへのアクセスや利用が可能な状態にあることです。アクセシビリティの対応として、文字の拡大表示、音声読み上げ、多言語化などがあります。
- ユーザビリティは、見やすさ、使いやすさを意味します。例えば、Webサイトで情報を探しやすかったり、入力フォームが使いやすかったりすることです。
UIとUX
- UIは、User Interfaceの略で、ユーザーとの接点という意味。Webサイトなら、デザイン、レイアウト、ボタン、アイコン、メニュー、フォントなど、ユーザーが見ることができる要素すべてが含まれます。
- UXは、User Experienceの略で、ユーザーの体験という意味。Webサイトを通して得られる、使いやすさ、心地よさ、楽しさなど体験のすべてを指します。
UX向上にはUIは欠かせません。なお、見やすさ・使いやすさを意味するユーザビリティはUXに含まれ、Webサイト制作ではUXが重視されます。
似ている用語、難解な用語が出てきたら
いかがでしたでしょうか。ほかにも似ている用語はたくさんありますが、今回のように違いを明確にして理解することをおすすめします。
Web関連会社との打ち合わせでは、難解な用語が使われることもあるでしょう。そんなときは、Webの理解を深めるチャンスと考え、しっかり説明してもらい、用語とともに新しい考え方や手法などをインプットしましょう。頼りになる業者なら、分かりやすく説明してくれるはずです。
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