”押したくなるバナー”を今一度考えてみる

制作・技術

こんにちは、デザイナーのちかです。
今や色々なサイトに広告バナーが溢れており、自社サイトや商品のための広告バナーを作成する(または作成依頼をする)機会もあるのではないでしょうか?
そういった事が当たり前になってきたタイミングで、今一度「ユーザーにきちんと訴求できるバナー」というものが、どういったものなのか、考えてみたいと思います。

そもそもどういったバナーが避けられがちなのか

「ユーザーにきちんと訴求できるバナー」を考えるにあたり、まずは逆に「どのようなバナーだとユーザーは押したくないのか」というのを考えてみたいと思います。
多くは、以下の様な傾向があるのではないでしょうか?

バナー内に文字(情報)が多すぎる

これは、弊社にバナー制作をご依頼いただく際にもよくございますが、「あれもこれもアピールしたい!全部の情報をバナーに詰め込んで!」という要望。
自社商品の良いところをたくさんアピールしたい!というお気持ちは痛いほど分かりますが、実際にその盛りだくさんの情報を受け取る側としては、「なんだかごちゃごちゃしていて結局何のバナーなのか分からない」という印象になりがちです。

バナーというのは基本的に「リンク先への興味をどれだけ引き付けるか」という役割を持っていますので、バナーの中で全てを説明する必要はないのです。
このバナーの先にはこのような良い情報があります!という事を「分かりやすく・キャッチーに」訴求することが本来の役割なのだと私は考えます。

 

信頼性が薄い

「フィッシング詐欺」というものがかなり世間に知れ渡っている昨今、ユーザーは「本当にこの広告バナーを押して大丈夫なのか?」という警戒心をもっている割合は高いです。
そんな中で「ページの中でバナーを目立たせたいからとにかく派手に!キャッチコピーも多少盛ってても大丈夫でしょう!」という思考は、ユーザーの不信感に繋がりかねません。

 

上記を踏まえて「ユーザーにきちんと訴求できるバナー」を考える

では先ほどまでの「ユーザーが押したくないバナー」の内容を踏まえて考えると、良いバナーというのはどのようなものでしょうか?

バナー内の情報が整理され、簡潔

バナー内にいくつも情報が混在していると、ユーザーは混乱してしまうため、以下のことを意識するだけでだいぶ情報は整理されます。

・バナー内の情報は1~2に絞る
・残りは「詳しくはこちら」などの文言でクリックを促したうえで、リンク先できちんと訴求する

 

信頼感が高いデザインと内容

バナーの内容によりますが、「販売台数」「顧客満足度」などの実績を(偽りなく)バナーに載せて自社の信頼性をアピールするのは効果的だと考えられます。
また、目立たせるための手法はなにも派手な色を使用することだけではありません。

・ユーザーに問いかける形のキャッチコピーを使う
 ((例)「〇〇なあなたに!」「●●ではありませんか?」等)

・目を引きたい一部だけ赤などの派手にして、周りに補色である青などで落ち着いた雰囲気を出す

上記の様な手法も考えられますので、信頼感をだしつつも本当に訴求したい箇所を目立出せましょう。

配信側のエゴにならないように、常にユーザー側の視点を忘れないように

いかがでしたでしょうか?
ついつい全て「足し算」で考えてしまいそうになりますが、真にユーザーのことを考えた場合「引き算」の考え方も重要になります。
自分でバナーを作成、もしくは制作会社に依頼する際にはそれを頭の片隅にでも置いておくと良いのではないかと思います!

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プロフィール
ちか

おいしい紅茶とお菓子があれば頑張れる、Webデザイナーです。
Webの最新トレンドや、実務で使えるテクニックまで、お役立ち情報を配信していきます!

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