生成AIは社会に大きな変化をもたらしていますが、Webサイトに関しては、どのような影響があるのでしょうか。株式会社プラソルのWebコンサルタント 五島さんに、AI時代のWebサイト周辺の変化や、それに伴うWeb運用の対応、成果を出すためのポイントについてインタビューしました。
今回は「Webコンサルタントに聞く」シリーズの3回目です。これまでの記事『Web運用で損しないために、今すぐやるべきこと。費用対効果にお悩みの方は参考に!』、『リニューアルにお金をかけなくても、成果につなげる方法』も併せてお読みいただき、Web運用のヒントにしてくださいね。
生成AI登場によるWeb運用の変化とSEO対策

生成AIによってWeb運用にどんな変化がありますか?
生成AIによる大きな変化は、Googleの検索結果ページにAI検索やAIモードが追加されたことです。今の検索結果ページでは、AIがユーザーの意図を理解して直接回答し、AIが選んだサイトが上部に掲載されますよね。
AIモードだと、チャット形式で質問に答えてくれます。例えば、「〇〇について知りたい」ということがあれば、以前は検索して出てきたサイトを訪れて、情報を読む必要がありました。しかし、現在は、AIが答えてくれるので、サイトを訪れなくても知りたいことが分かります。AIモードだと検索結果も出てきません。
AI検索になった今、SEO対策はどんな対応が必要ですか?
「Web制作会社はどこがいいですか?」とAI検索されたとき、その回答の中に、自社の名前やWebサイトを取り上げてもらえるようにする必要があります。
これは今までのいわゆる「SEO対策」ではなく「GEO対策(Generative Engine Optimization、生成エンジン最適化)」と言われるものです。
AIに取り上げてもらうためのコツやテクニカルなことは多少ありますが、根本的には、困っている人に対して「こういうことで解決できますよ」とか「うちは独自の方法で解決しており、こんな事例がありますよ」などのような情報をきちんと載せておけば、取り上げてもらいやすくなります。
例えば、Web広告で結果が出ないとき、「Web広告が得意な会社を教えて」とか「どう改善すればいいですか?」という質問に対して、AIの回答の中で「このような会社が比較的実績があります」とか「A社はこういう方法で成果を出しています」のように紹介されると、訪れてもらいやすいでしょう。ユーザーに対して、自社がどのように役立つかをしっかり伝えるページが必要です。
SEO/GEO対策で、新たに始めることはありますか?
何か特別なことをすべきか、というと、そうでもないんです。実は、従来のSEO上位サイトがよく表示されているということが、データとして出ています。
結局これまでどおり、ユーザーにとって価値あるページになるように、サイトを良くすることを地道に続けていく王道のやり方が大事なんです。ただし、単に自社サイトにコンテンツを載せるだけでなく、SNSでの言及や他社サイトで紹介してもらったり、プレスリリースで取り上げられたりすることが、これまで以上に重要になっています。
AI時代で効果的なもの、効果がないもの

今、どんなコンテンツが効果的ですか?
生成AIが文章も作る時代ですから、AIが書けないような記事が効果的です。独自の事例や実体験、他社にできない手法など、オリジナリティが非常に重要になっています。そういう意味では、このようなインタビューもオリジナリティがあると言えるでしょう。
逆に、SEO対策で効果がなくなったものはありますか?
効果がなくなったのは、用語辞典みたいなコンテンツです。例えば、Web業界用語辞典のようなページで、「SEOとは」という項目に対して説明を載せるものです。
「〇〇とは」という質問に回答することは、AI検索の得意分野。AIがすべて説明してしまうので、Webサイトへの流入は期待できません。SEOの効果はゼロになったと言えるでしょう。
また、検索されるような単語をたくさん使うとか、見えないようなキーワードを大量に載せるとか、かつて登場したブラックな方法は一切通用しませんね。
AI時代のWeb運用の勝ちパターン
生成AI登場で良い点はありますか?
マーケティング面のリサーチは非常に効率的になっています。Webはデジタルデータなので、AIを使って調査したり検討したりということが容易にできます。また、どういう施策が効果的かということも、AIでシミュレーションしながら考えられるようになりました。
生成AIによってWebマーケティングの成果が、企業規模に関わらず、いろんな会社で出しやすくなっています。
Web運用で成果を出す方法は変わりましたか?
いいえ、根幹は変わっていません。生成AIの登場で様々なツールや手法が出ていますが、成果を出すには、問い合わせを増やすことが重要ということは変わりません。そのための勝ちパターンは、アクセスを増やすか、問い合わせ率を上げるか。この2つが基本です。
ところで、ひと昔前にSNSの効果が大きくアピールされたとき、「インスタを始めたい」というような相談が多かったんですが、流行にのって成功するのは、ごく一部です。最終的には、地道に続けて、時間と労力をかけているところが強いんです。
どんな時代でもトレンドに流されず、Webの王道としての勝ちパターンをしっかり押さえていくことが大事です。それが、継続できるか、できないかということが、Web運用の成功の鍵になります。
以上のことは、弊社の「超インハウスWeb運用」サービスを利用しているお客様のサイトが、着実に成果を上げていることでも実証されています。どのように成果を上げているのか、具体的な事例は「実績紹介」ページをご覧ください。
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