【ストレングス・ファインダー】強み・資質を会社で活かす3つの考察

コラム

ストレングス・ファインダーという診断ツールがある。
アメリカのギャラップ社が開発した「才能診断」とでも言うべきテストだ。
これを受けると、全34の資質の中から、自分の持つ資質がわかる。

本屋でもよく売られているので見たことがある人も多いだろう。
これがものすごく当たっている。
そこで、プラソルでは主だったメンバー全員にテストを受けてもらった。

それぞれの資質が何を意味しているのかは、ここでは割愛するが、興味のある方はまとめサイトなどを見てもらいたい。(ただし、実際の回答では、同じ資質でも人によって書いてある内容が若干違ったりする)

今日はこの結果を元に、ストレングス・ファインダーを会社やチームで活用するメリットを3つ視点から考えたい。

1.一人ひとりの資質に合わせたアプローチができる

日本では、欧米に比べて強みを活かして仕事をしている人の割合が少ないと言われている。
自分でも強みを理解していないことは少なく、まして他人がどんな資質を持っているか知らないことが多い。

資質は単純な業務能力ではなく、その人の仕事のやり方や、モチベーションといった原動力になる。
つまり、一人ひとりにあった仕事内容であったり、その依頼の仕方を変えることで、仕事へのエンゲージメント(熱意)を高めることができるのだ。

例えば、Bさんは「最上思考」、「一番よいものを作りましょう」「普通ではない特別なものを作りましょう」という言葉にモチベーションが高まる。逆に「回復思考」が最下位のため、「問題を解決しましょう」といった「マイナス状態を普通に戻すこと」には熱意がわかない。

資質は相対的なものだ。だから、チームメンバー全員がお互いのことを理解することで、自分も相手も気持ちよく効率的に仕事ができる。
業務効率を上げる、仕事のモチベーションを高めるためには、それぞれの資質を理解していることが不可欠なのだ。

2.弱みを改善するのではなく、強みを活かし合える

自分の弱点は、人一倍がんばってカバーしようとしたところで、やっと人並みにしかならない。それよりは、得意な人に任せてしまった方がよほどいい。
チームでストレングス・ファインダーを受けることで、これが明確に理解できる。

RPGのパーティーはイメージしやすいかもしれない。
戦士や魔法使いなど、キャラクターにはそれぞれの適性がある。
戦士に魔法を覚えさせても能力は低い。それよりは体力や攻撃力を上げた方がいい。

自分の強みにフォーカスし、チームで強みを活かし合うこと。
ストレングス・ファインダーは、より強い組織になるための手助けになるのだ。

3.リーダーシップに活かせる

上司という立場の人間は、自分の成功体験や実務経験に基づいて仕事を考えがちだ。
特に「俺について来い」というタイプは、部下に自分と同じ考え方を求める。

ひと昔前ならそれはうまくいくパターンだったかもしれない。
しかし、社会が異常な速さで変わり続ける現在は、1人の価値観や方法で物事を解決することは難しい。

私自身、苦い経験がある。

かつて、よく「マニュアル」や「正解」を求めるスタッフがいた。
私はその都度、「個々のケースで異なるから自分で考えよう」「状況によってこう判断して」と伝えたが、おそらくそれは、彼が不得意なことだったに違いない。それを私は、できて当然と考えてしまった。

実際にできなければいけないこともあるし、Web制作という職種自体への適性もあっただろう。
だが、今思えば彼がもっと活きる場があったのだろうと思う。

スタッフそれぞれの資質を理解して、みんなの強みを引き出せる力こそ、今のリーダーに必要な能力なのだ。

ストレングス・ファインダーを会社で活かす3つの考察まとめ

・一人ひとりの資質に合わせたアプローチができる
・弱みを改善するのではなく、強みを活かし合える
・リーダーシップに活かせる

ストレングス・ファインダーを受けることは、自分を深く理解することにつながる。
でもチームで受けることで、本当の活用につながるのではないかと思う。
実際に自分で受けて効果を実感できた方は、ぜひ会社のメンバーにも薦めてみてほしい。
メンバー全員が強みを活かせば、きっと仕事は今より楽しくなるはずだ。

書籍)さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0
公式サイト)https://www.gallupstrengthscenter.com/home/ja-jp/index
※ストレングス・ファインダーは、Webサイトで受けることができますが、少しわかりにくいです。書籍にシリアルコードがついてるため、まずは書籍購入をおすすめします。

 

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プロフィール
五島 優

ディレクションや仕様設計をメインで担当しています。最近は小学校に通っているうちの子どもをどうやって笑わせられるか研究中。どうして子どもはこんなにう◯こネタが大好きなのか…

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