こんにちは、デザイナーのちかです。
これまで、Webサイト全体の制作工程についてや、デザイン制作の依頼時に必要な情報についてをいくつかご説明してきました。
・Webサイト制作を依頼するときに知っておきたい【工程とスケジュール】について
・これであなたも依頼上手?!Webデザイナーが考えるデザイン依頼に必要な情報!
これらを踏まえて、今回は「デザイン」という工程が具体的にどのような流れで進められていくのか、という事をご説明できればと思います。
一見「デザインを作成して、出来上がったものを確認すればいいんでしょ?」という単純なものに見えますが、やはりここにもいくつかの工程が発生します。
是非ご参考になれば幸いです。
ワイヤーフレームを作成する
以前の記事で少しだけご説明しましたが、デザインを作成する前にまずは「ワイヤーフレーム」を作成する必要があります。
「ワイヤーフレーム」とは簡単に言えば、サイトの「どこに・どのような情報が・どのように配置されるか」を示す設計図です。
デザインを作成する上ではまずはこの「どこに・どのような情報が・どのように配置されるか」を明確にして、お客様と弊社の間でその認識をすり合わせる必要があります。
この作業を疎かにしていきなりデザインに進むと「あの情報が配置されていない!」「この情報はこっちの情報より目立たせたいのに!」「これはこっちに配置する方がいいのに!」と言った認識違いによる修正を、極力減らすことが可能になります。
また、言葉だけでは伝わりにくいところを具体的な形として「見える化」する意味でも、この工程は重要は工程のうちの一つです。
サイトデザインのコンセプト決め
ワイヤーフレームの次の工程というよりは同時進行、又は提案時にすることが多いですが、「どういうデザインを作成するか」という指針を決める必要があります。
これは「デザイナーさんが良い感じのものを決めてくれるんでしょ?」と思われがちですが、デザイナー及びディレクターだけで決められるものではありません。
これは、「このサイトでどういった事をしたいか」「このサイトはどういった層に訴求していきたいか」等のサイトのコンセプト(前提・要件)があったうえで、決められるものです。
そしてそのコンセプトは、弊社だけで考えるものではなく、お客様と弊社の間でヒアリングやディスカッションを重ねた上で決められていくものです。
デザインは、そのコンセプトを実際にどのようにWebサイトとして実現するか、という部分になります。
ですので、そういったサイトの軸になるものを策定したうえで、デザインに進むのがいいでしょう。
実際のデザイン作成
ここまで設計、策定したうえで実際のデザインに進めのが理想的です。
多くの場合、目に見える成果としてデザイン作成を求められがちですが、そういった工程を飛ばして作成されたデザインは軸となるものがないため、デザイナーやお客様の【趣味】に寄ったデザインになりがちです。
そのようなデザインは、本来訴求したい層に刺さらなかったり、そもそもサイトとして情報が不足していたりと、かなりふわふわした中途半端なものになりがちです。
最悪の場合はもう一度作り直し…という事態も0ではないため、お互いのためにも事前の設計や認識のすり合わせは、かなり重要な工程と言えるでしょう。
デザインはただ「作る」だけではない
「デザイナーがなんか良い感じに考えて作ってくれる」という認識は、私たちプロに対する信頼があっての事ではあるかと思いますが、デザイナーも万能ではありません。
・どういうものを作りたいか
・どういうことを実現したいか
その軸があるのとないのとでは、作成できるものにかなりの差が生じます。
「素人が口を出していいのかな…」「プロに任せてしまった方がいいものが出来るのでは…」とお思いの方も多いと思いますが、お客様の「こういうものが作りたいんだ!」という思いを元に弊社はWebサイトを作成いたしますので、まずはその思いを余さずお伝えいただけますと幸いです。